パーキンソン病の看護

パーキンソン病の看護

パーキンソン病は、「静止時振戦」、「筋固縮」、「無動」、「姿勢反射障害」などの運動症状が現れます。
また、「自律神経障害」、「うつ」、「睡眠障害」、「認知症」などの
非運動症状も高頻度に合併します。

 

多系統変性疾患であるパーキンソン病は、
殆どは孤発性ですが、約5〜10%は家族性で、中高年者に好発します。

 

 

<大脳基底核の機能と構造>

 

大脳基底核は、運動機能だけでなく、認知機能や学習・情動などにも関わっています。

 

そして、大脳基底核は、線条体(尾状核、被殻)、淡蒼球(内節、外節)、
黒質(網様部、緻密部)、視床下核からなります。

 

* 被殻と淡蒼球をあわせてレンズ核と呼びます。

 

大脳皮質から直接運動指令を脊髄運動神経細胞(ニューロン)に送る
錐体路(皮質脊髄路)は、随意運動の経路です。

 

一方、大脳基底核がおもに関与する神経学的経路として錐体外路系があります。

 

大脳基底核を含む経路だけでなく、
網様体脊髄路、オリーブ脊髄路などを包含する経路は、
小脳などとともに随意運動そのものには関わりません。

 

ですが、随意運動のスピードとスムーズな動きが行なわれるように
姿勢の制御や調節を行なっています。

 

たとえば、状況に応じて適切な動きをしたり、
運動の滑らかな開始や停止、一定の姿勢の保持など
不随意運動のコントロールに重要な役割を果たしているのです。

中脳黒質の構造と機能

脳幹は、中脳・橋・延髄から構成されます。

 

中脳には左右一対の大脳脚があります。

 

中脳の中心部は被蓋と呼ばれ、赤核や網様体、黒質などがあります。

 

黒質とは

 

黒質は神経細胞内にメラニン色素を含有しています。
そして、肉眼的にも黒く見えます。

 

黒質は緻密部と網様部に分かれます。

 

特に緻密部のドパミン細胞は黒質線条体に沿って、
線条体にある神経細胞に投射して刺激し、
円滑な随意運動が行なわれるようにする働きを担っています。

神経伝達物質の機能と受容体

神経伝達物質は、神経細胞同士或いは神経細胞と効果器との情報伝達を仲介し、
神経細胞間の情報伝達はシナプスを介して行なわれます。

 

シナプスとは

 

シナプスとは、神経細胞間或いは筋線維ないし、
神経細胞と他種細胞間に形成されるシグナル伝達などの
神経活動に関わる接合部位とその構造です。

 

・シナプス前細胞

 

シグナルを伝えるほうの細胞

 

・シナプス後細胞

 

シグナルが伝えられるほうの細胞

 

神経伝達物質は、シナプス前細胞の細胞体で合成されます。

 

そして、細胞輸送によって運ばれるか、
或いは細胞外から吸収され、
シナプス前細胞終末にあるシナプス小胞に貯蔵されます。

 

シナプス前細胞の軸索内に伝わった活動電位は
神経終末に到達します。

 

すると、神経伝達物質は、シナプス間隙に放出され、
細胞膜を通過する現象である拡散によって
神経伝達物質がひろがり、シナプス後細胞の細胞膜上にある
受容体と結びつき、次の活動電位が細胞内に発生します。

 

これが情報の伝達です。

 

夜勤専従の看護師さんも、パーキンソン病の病態を理解する上で抑えておきたい内容です。