パーキンソン病の看護

パーキンソン病の予後

パーキンソン病そのものは進行性の疾患です。

 

しかし、適切な治療を受け、社会的支援を受けることによって、
予後は大幅に改善しm巣。

 

生命の予後は臥床生活となってからの合併症に左右され、
誤嚥性(ごえんせい)肺炎などの感染症が直接死因になることが少なくありません。

 

 

<パーキンソン病の分類>

 

パーキンソンニズムの症状が現れる症候群を総称し、
「パーキンソン症候群」と呼びます。

 

パーキンソンニズムとは、安静時振戦、筋固縮、無動、姿勢反射障害などの症状を指します。

 

そして、パーキンソン病は、神経変性疾患に該当する疾患です。

パーキンソンニズムの症状が現れる疾患の分類

・中枢神経変性疾患

 

@ パーキンソン病

 

 孤発性パーキンソン病
 家族性パーキンソン病

 

A パーキンソン病以外の中枢神経変性疾患

 

 進行性核上性麻痺
 多系統萎縮症
 びまん性レヴィ小体病
 大脳皮質基底核変性症
 脊髄小脳変性症
 Guam(グアム)のパーキンソニズム認知症症候群
 Hallevorden-Spats(ハラーフォルデンシュパッツ)病
 アルツハイマー病
 固縮型Huntington(ハンチントン)病

 

・症候群パーキンソニズム

 

 脳血管性パーキンソニズム
 薬剤性パーキンソニズム
 中毒性パーキンソニズム
 感染後・感染症パーキンソニズム
 代謝異常によるパーキンソニズム
 その他の疾患

パーキンソン病の診断基準

(1) 自覚症状

 

A: 安静時の震え(四肢、顎など)
B: 動作がのろく拙劣
C: 歩行がのろく拙劣

 

(2) 神経所見

 

A: 毎秒4〜6回の安静時振戦
B: 無動・寡動(かどう)
  仮面様願望、低く単調な話し方、動作の緩徐、姿勢変換の拙劣
C: 歯車現象と伴う筋固縮
D: 姿勢・歩行障害
  前傾姿勢、歩行時に手の振りが欠如、突進減少、小刻み歩行、
 立ち直り反射障害

 

(3) 臨床検査所見

 

A: 一般検査に特異的な異常はない
B: 脳画像診断(CT.MRI)で明らかな異常はない。

 

(4) 鑑別診断

 

A: 脳血管障害性のもの
B: 薬物性のもの
C: その他の脳変性疾患

 

* 歯車現象とは
 筋肉がこわばって硬くなり、手足の動きがぎこちなくなる症状。
 関節を伸ばそうとすると、カクカクと筋肉の抵抗を感じることから
この症状を「歯車現象」と呼んでいます。

パーキンソン病の診断の判定

以下の(1)〜(5)の全てを満たすものをパーキンソン病と診断します。

 

(1) 経過は進行性。

 

(2) 自覚症状がある。

 

(3) 神経所見がみられる。

 

(4) パーキンソン病治療薬による治療で、自覚症状や神経所見に
   明らかな改善が見られる。

 

(5) 鑑別診断で脳血管障害性のもの、薬物性のもの、その他の脳変性疾患の
   いずれでもない。

パーキンソン病の判定の参考事項

診断上、以下の(1)〜(3)を参考事項とします。

 

(1) パーキンソン病では神経症状に左右差を認めることが多い。

 

(2) 深部反射の著しい亢進、バビンスキー徴候陽性、
   初期から高度の認知症症状、急速な発症はパーキンソン病らしくない所見。

 

(3) 脳画像診断(CTやMRI)所見で、著名な脳室拡大、著名な大脳萎縮、
   著名な脳幹萎縮、広範な白質病変などはパーキンソン病に否定的な所見。